カーボンニュートラル


2021年、第一交通産業株式会社(以下「第一交通」)、住友商事株式会社(本社:東京都 千代田区)、住友商事九州株式会社(本社:福岡県福岡市)(以下2社総称して「住友商事グループ)、九州電力株式会社(本社:福岡県福岡市、以下「九州電力」)(総称して「4社」)は、環境性と経済性を両立させた環境配慮型タクシー事業の実現に向け、電気自動車(以下「EV」)によるタクシー電動化プロジェクトを実施。福岡地区においてEV タクシーを共同で導入しました。
4社は、環境性と経済性を両立させた環境配慮型タクシー事業の確立と普及に向けた取組の第一弾とし て、第一交通アイランドシティ営業所(福岡市東区)において EV タクシーおよび充電器を導入。 福岡地区での運行を通じて、走行距離などの経済性、充電時間や電池の状態などの性能面を検証し、EVタクシーで既存タクシーで同じ働き方ができることを実証しました。


2022年、第一交通と株式会社電脳交通(代表取締役:近藤 洋祐、以下「電脳交通」)は「グリーンイノベーション基金事業/スマートモビリティ社会の構築」の採択を受け、2社で連携し、広島県及び和歌山県でEV車両のタクシー運行を順次開始、各エリアの特性に合わせ、配車システムをコアとした給電タイミングの最適化と運行の効率化に取り組んでいます。
CO2 削減効果が高く、タクシー業界に親和性が高い最適なエネルギーマネジメントの構築のために、配車システムと連携した給電管理システムの構築、蓄積されたデータを基に最適な車両・設備の配置を行い、 EVタクシーに最適な充電・運行マネジメントを実証しています。


2023年4月より、第一交通産業グループではEVタクシーを217台導入。既存車1台の燃料費内でEV車のリース代&電気代を賄うことができる、投資なしで車両の入替が可能なモデルづくり実施。第一交通産業グループでの実績を基に、NO.1タクシーネットワークを通じてこのモデルを横展開、全国のタクシーEV化を推進しています。
また、同年北九州市門司区に、EV、太陽光発電設備、及びエネルギーマネジメントシステムを導入する、EV 中心の次世代型タクシー営業所の運用を開始。将来的な再生可 能エネルギーの導入や、削減した二酸化炭素のクレジット化にも取り組むことで、全国で持続可能な環境 配慮型タクシー事業の実現を目指します。
次世代型タクシー営業所
地域交通の維持・発展、タクシー事業の低・脱炭素化へ
2023年、北九州第一交通の門司営業所にEV12台、充電器、太陽光発電システム、及びエネルギーマネジメントシステムを、門司港営業所にはEV6台と充電器を導入。今後 EVが本格的に普及していく世の中を見据え、大規模なEVタクシーの導入による営業所単位での運用モデルの構築を行います。
特に門司営業所においては、太陽光発電を最大限に活用し、更なる環境負荷の軽減や走行コストの軽減、災害による停電等に対するレジリエンスの強化にも取り組んで参ります。


エネルギーマネージメントによる効率充電
エネルギーマネージメントシステムを導入し、営業所の電力を低圧契約で運用することで効率的に充電を行い、高圧契約で必要な初期投資等のコスト削減を図ります。

太陽光発電・再エネの活用
太陽光発電を最大限に活用したり、再エネを購入することにより、更なる環境負荷や走行コストを軽減。また、蓄電池の活用による、災害時の停電等に対するレジリエンスの強化にも取り組んで参ります。
次世代型タクシー営業所
所在地:福岡県北九州市門司区
交通事業者・タクシー協会・自治体など運輸事業の脱炭素化に取り組む方々に、実際の営業所にて車両・設備や実証事例についてご説明いたします。


EVバスの導入
沖縄地区でのEV促進
第一交通は、株式会社EVモーターズ・ジャパン(本社:北九州市、代表取締役社長:佐藤裕之、以下「EVMJ」)製の電気コミュニティバスの導入し、2022年4月より、沖縄県内にて路線バスとして運行を開始いたしました。
運行するのは第一交通産業の子会社で、沖縄県豊見城市に本拠を置く「那覇バス株式会社」。小型コミュニティバス2台での運行開始後、2023年3月には大型路線EVバス2台も運行を開始。今後も導入台数を増やし、沖縄地区にある第一交通産業グループ整備工場のEV対応設備の整備、沖縄地区のEV促進を図ります。
